Last Updated 2021.02.05
WordPressの投稿ページと固定ページの違い
WordPressには投稿ページと呼ばれるページと、固定ページと呼ばれるページの大きく分けて2種類が存在します。
結論から言うと、メインとなるページは投稿ページで固定ページはその名の通り固定のページにのみ採用されるページになります。
投稿ページとは何か
投稿ページとは、一言でいうとブログ記事を投稿するためのページです。投稿ページはカテゴリーに紐付けることができて、カテゴリー毎に記事を振り分けることができる他、複数のカテゴリーに登録して関連性の高いコンテンツと紐付けることもできます。また投稿ページは「設定」→「表示設定」で最新の投稿にしていると自動でトップページには最新の投稿記事が表示されます。表示設定で固定ページにすることもできますが、通常のWEBサイト運営をする時には、最新のページに設定するのがベターです。投稿から記事を更新・追加していく毎にカテゴリーページに表示される一覧はページ数が増えていきます。これはSEO的にもこのカテゴリーページが強くなっていくことを意味します。投稿ページとカテゴリーを適切に設定して紐付けることでSEO的にも強くなることを意味しています。この事がWordPressがSEOに強いと言われる一つの理由になります。
投稿機能のタグの使い方
WordPressの新規投稿画面の右メニューにタグを付ける機能があります。
このタグはいわゆる投稿する記事のキーワードを登録する機能で、投稿記事が様々なジャンルに渡る場合はタグは増えていく傾向にあります。しかし、このタグは投稿機能では結構重要でWordPressのテーマの多くで良くみる投稿記事の下に表示される関連記事一覧というリンクはこのタグを見て関連している記事か判断していることが多いです。タグはなるべく、孤立しないようなキーワードにするようにして、カテゴリ名と重複しないけど、タグで一覧を表示したら投稿ページ一覧が表示されるようにするのがタグの正しい使い方になります。カテゴリよりより関連性の高いコンテンツを表示させる機能がタグの役目になります。
複数の投稿記事があったとしても、同じタグが使用されていたらそれは関連している記事として関連記事一覧に表示されるようテーマの開発者やプラグインの開発者は作っています。そういう意味では、投稿記事を作成する時にタグの設定は重要であるといえます。これはSEO的な観点からも重要であると言えます。
正しいタグの登録方法と考え方
WEBサイト運営者の方では記事を投稿する時にタグを設定する時は、なるべくタグを複数設定してしかも関連記事として表示させたいコンテンツに使用しているタグを登録して、これから投稿する記事と関連記事として表示してほしいコンテンツをタグによって紐付けることを考える必要があります。
こういったタグの機能とテーマやプラグインの使われ方からタグに登録するワードは、サイトのキーワードのようになるべく単語を登録するのが望ましいです。
当サイトでしたら、WordPress・プラグイン・WordPressの初心者テクニックといったワードです。
他にもプラグイン名やテーマ名もあるでしょう。
関連して表示して欲しいページを狙って、新規投稿する記事にはタグを登録していきましょう。
カテゴリーは複数登録しても問題ないか
投稿に記事を作成する時のカテゴリー登録についてです。
投稿する記事のカテゴリーはメインとなるカテゴリーの他に関連するカテゴリーがある場合は複数登録しても問題はありません。Googleにページを登録する時にページが重複するのではないか?という懸念はあると思いますが、作成するページは1ページなので重複とはみなされません。
パーマリンク設定によっては複数カテゴリーによってURLが複数作られることになるので、重複したコンテンツになってしまうのですが、Googleでは同じ内容のページはどちらか1つが登録される仕様になっているようなので、サイト運営者側はコンテンツ重複について過敏に反応する必要はありません。
それよりも複数カテゴリーに登録することでサイトを見に来てくれたユーザーに投稿した記事が見られやすくなるという風にポジティブに考えましょう。
しかし、全カテゴリーに登録してしまうのはよくありません。
それはそもそもサイト構築設計の段階でカテゴリー分けの詰めが甘いのではないか?というレベルになってしまいます。投稿する記事のカテゴリーはメインカテゴリー1つと関連するカテゴリー3つまで位が適切でしょう。
関連記事は内部SEOにも効果がある
投稿機能でタグを上手く使うことで関連した記事を表示させるというのは先述しましたが、この関連記事表示はWEBサイトの内部SEOでも効果があります。
Googleはページ内で記事の内容に関連したページへのリンクが適切である場合は、そのページはユーザーにとって有意義なページであると判断してくれます。
そのため、タグを上手く活用することによってサイト内のリンクを適切に設定することはユーザビリティ向上だけでなくGoogle等の検索エンジンからも評価されます。
だからといって全ての記事を関連記事一覧に表示させると逆にGoogleから低品質なコンテンツと評価されて検索上位に表示されなくなってしまいます。
本当に関連のある記事を表示させるように適切にタグを設定して、関連記事を表示させるのが重要です。
固定ページとは何か
固定ページとは、その名の通り固定のページで投稿ページとは違い、カテゴリなどと紐付けることがない固定した独立したページになります。WordPressをインストールした時に固定ページ一覧にサンプルページとプライバシーポリシーページがあったと思います。固定ページに適したページはまさにプライバシーポリシーやサイトマップなど、WEBサイトには必要ですが一度書いてしまえば後は固定でリンクを繋げるだけでページが成立するようなページに採用するのに適しています。具体的には、プライバシーポリシーページ・サイトマップページ・お問い合わせフォームページ・運営者情報ページ等です。これらページはWEBサイトを構成する上で中心にはなりませんが、必要なページではあります。しかし、WEBサイト全体では脇役です。これらのページは固定ページで作成して、「外観」→「メニュー」を使用してフッターメニュー等にリンクを貼って繋げることになります。当サイトでは
- プライバシーポリシー
- 運営者情報
- お問い合わせ
- サイトマップ
以上の4つのページを固定ページで作成しています。それ以外のコンテンツは全て投稿ページで作成しています。
固定ページでコンテンツを作成する時に注意すること
WordPressでサイト構築設計する時には今後コンテンツが増えていく可能性が少しでもあるコンテンツについては投稿ページで作成するようにしましょう。ブログサイトで固定ページにするコンテンツは前述した通りプライバシーポリシー・サイトマップ・お問い合わせページくらいです。固定ページの親子関係が作れる機能を投稿のカテゴリ機能のような使い方をしてしまうと、後にテーマを変更した時に親子関係のリンクが作れないため投稿ページへ移行するなんて事態になってしまいます。
会社概要は投稿ページと固定ページどちらで作成するべきか
会社概要は非常に難しいページの一つです。まず、会社概要の下には社長あいさつ、企業理念、会社情報、沿革、事業所一覧みたいなサブページがぶら下がるからです。当サイトがコーポレートサイトの場合は会社概要は投稿で作成すると考えています。理由は会社概要をカテゴリーにして社長あいさつ、企業理念、会社情報、沿革、事業所一覧を投稿ページで作成してタグなどで関連性を紐付けます。Googleなどで会社情報から検索してくるユーザーもいる可能性を考慮すると、会社概要は投稿ページで作成するのがベターであると考えています。
固定ページで社長あいさつ、企業理念、会社情報、沿革、事業所一覧ページを作成して親子関係を持たせることもできますが、この固定ページの親子関係はテーマ側のレイアウトに依存することと、SEO的観点から固定ページはGoogle等の検索サイトでは、優先順位が下がるなどのデメリットから投稿ページで作成するのがベターであると考えています。
投稿ページと固定ページの役割をしっかり理解する
WordPressの投稿ページと固定ページ、それぞれの役割について解説しました。投稿ページはWordPressのメインとなるページでWEBサイト全体を構成するコンテンツになります。少しでも拡張であったり関連性のあるページが増える可能性がある時は投稿ページで作成します。固定ページはWordPressでは独立したページです。親子関係を作ることもできますが、これはあくまで固定ページ間での親子関係であることです。通常はプライバシーポリシー・お問い合わせ・サイトマップ等そのページだけで独立したページになるページに採用されます。