Last Updated 2022.03.24
レンタルサーバーが増強されるようです
前回の記事からかなり日が経ってしまいましたが、今回の記事はそれに関連する記事になります。
率直に申し上げますとレンタルサーバーが増強されて、近々サーバーのレスポンスが速くなりますというご連絡です。前回の記事ではレンタルサーバーが増強されてAMPページの目的が失われて形骸化するのでは?という展望でしたが、今回使用しているレンタルサーバーが増強されることにより、本当にAMPが必要無くなる可能性が出てくるかも?というお話です。
CORESERVERのハード増強
当サイトが使用しているレンタルサーバーである、CORESERVER(コアサーバー)は以前にもハードの大幅な増強を行っており最大28コアCPU、SSDのRAID構成によるストレージの高速化、大容量メモリの増設など、大幅なハードの増強を行ってきたのですが、今回のサーバーハード増強は最大64コアCPU、SSDのRAID構成、最大1TBのメモリ増設の他、ソフトウェアもアップグレードされてソフト面、ハード面ともに強化される見通しです。
前回のハード増強によるレスポンス向上と今回の増強について
前回のハード増強によるサーバーレスポンスの向上についてですが、これは期待していた結果とはならず残念ながら大幅なレスポンス向上とはいきませんでした。ストレージがHDDからSSDになりストレージのレスポンスは飛躍的に向上したのは間違いないのですが、どこがボトルネックになっているのかは不明ですが、リンクをクリックしてから、ページが表示されるまでのレスポンスは、Googleが指標とするページスピードインサイトで50前後、遅いとその50点を下回る結果となり、Googleがレスポンス快適とする80点以上には遠く及ばない状況でした。
リンクをクリックしてからWEBページが表示されるまでの時間には、ユーザー離脱率が大きく関係しています。ユーザーは一般的にWEBページが表示されるまで4秒以上かかるようなレスポンスが遅いWEBサイトは80%の割合でそのWEBサイトから離脱してしまうという統計データがあります。そのためレンタルサーバー各社は、WEBページの表示レスポンスに敏感になり、WEBサイトの高速化を謳うサービスを展開しています。当サイトが使用しているコアサーバーも新しいプランにレスポンスが高速化するようなハード構成にしてWEBサイトの表示高速化をアピールしています。
コアサーバーとしては、旧プランから新プランへ既存ユーザーをうまく移行させたいところだと思うのですが、コアサーバー自体が運営歴が長く多くの顧客を抱えています。そして旧プランから新プランへの移行は、ユーザー主体でコンテンツを移行させないといけないため、ユーザーは移行のリスクを考えて旧プランを使い続けているという現状も考えられます。当サイトもその考えのため新プランへ移行できない運営者の一人です。
コアサーバー旧プランの増強の背景
今回コアサーバーの旧プランで使用しているサーバーハードの増強には、そういった既存ユーザーの顧客満足度を高める狙いがあると考えています。新規顧客の中には、コストパフォーマンスを考えて旧プラン(V1プラン)を選択しているユーザーもいると考えられるからです。またネット上ではコアサーバーの新プラン(V2プラン)のレスポンス速度について言及している記事が少ないこともあり、V2プランのレスポンスの具体的な応答速度がわからないといった状況もあります。コアサーバーの運営元のGMOデジロックから新プランへの移行とテストの打診があれば喜んで移行させてテストさせてもらいたいのですが、現状そういった優遇的なオファーがないと新プランV2プランへ移行するというリスクを取るほど、旧プランV1プランのレスポンスに不満があるというわけでもない状況でもあります。
他のサイト運営者の方はどうかわかりませんが、現在のサーバーのレスポンスの速さはまぁ月額の安さなりのレスポンスの速さと解釈して私は受け入れています。最近のレンタルサーバーの事情としてはGMOグループが内部で切磋琢磨してサーバーレスポンス競争を行っていますので、コアサーバーも遅かれ早かれサーバー増強するだろうとは思っていましたので、当サイトとしてはコアサーバーもいよいよ動いたかぁといった心境です。
コアサーバーの公式ニュースリリースでは
サーバー等のハード面での見識を持つ、一個人としての見識としてはV2プランで使用していたハードをV1プランにスライドさせてV2プランのサーバーハードは最新のハードで増強してくると思っていたのですが、その予想はいい意味で外れましてV1プランのハードの単独増強となりました。
ちなみにコアサーバーの公式サイトのニュースリリースではこうなっております。
https://www.coreserver.jp/info/brandnew2022/
上記によるサーバ機器増強によるレスポンスの向上はあるか?と問われれば、正直なところ微妙というのが結論です。
それは、ストレージが現状のままSSDのRAID構成のままという点があります。SSDのRAIDは確かに速いのですが、現在主流になりつつあるNVMeのM.2SSDを使用しているのか不明なのが気になっています。公式サイトトップページではNVMeSSDのRAID構成と表記していますが、これはV2プランのサーバーハード構成でV1プランには当てはまりません。現状SSDのRAID構成なのは間違いないのでしょうが、NVMeのSSDを使用しているかはサーバーのレスポンスを見る限りないとみています。現在の最速ストレージ構成としては、PCIe5.0がリリースされましたが、主流なのはPCIe3.0 / 4.0で読み込み速度と書き込み速度は約5GB/s~7GB/sと初期のNVMeSSDや一昔前のSATA SSDでは4倍から7倍の速度差があります。しかも共有サーバーでのストレージのアクセスなので、重要視されるのはおそらくランダムリードと呼ばれる一番ストレージアクセスが遅くなる読み込み及び書き込み処理速度です。このランダムリード速度が速いSSDを使用していなければ、いくらカタログ値が速いSSDでもサーバー用途としては遅いレスポンス速度となってしまうと思います。
今回のサーバー増強で期待しているのは通常時でのGoogleのページインサイトでの点数70点以上といったところでしょうか。もしも低トラフィック時に80点を超えてくるようであれば、かなり高評価なサーバー増強になると考えています。当サイトを運営しているサーバーは増強のタイミングは5月の中旬の予定となっています。まだ2ヶ月後ですが、アップグレード後のレスポンスの変化は結構楽しみではあります。
最近ネタがなく更新が滞っておりますが、WEBのトレンドや最新の動向についてはアンテナを張っておりますので、また旬なネタがありましたら記事にしたいと考えています。