Last Updated 2022.01.15
外部テーマがテーマの切り替えせずに更新できるようになりました
WordPressでWEBサイトを運営していると、記事の更新作業の他にやらなければいけないのがプラグインやテーマの更新です。WordPressバージョン5.6になってありがたい機能がプラグインとテーマの自動更新機能です。プラグイン一覧ページや外観→テーマ画面で自動更新を有効化すると、毎日プラグインやテーマの更新をチェックしてくれてアップデートがあると自動でやってくれるというものです。これはWEBサイトの運営者にとっては非常にありがたい機能です。それは、記事を更新するときだけWordPressの管理画面にログインすればいいからです。毎日記事を更新しているなら、自動更新の恩恵がなくても手動でアップデートできますが、副業でWEBサイトでブログ等を運営している人達にとってはWordPressのプラグインとテーマの自動アップデート機能はとてもありがたいものだと思います。
しかし、自動でアップデートもしくは手動で管理画面からアップデートできるプラグインやテーマは公式に登録されているものに限定されていました。それが、WordPress5.5になって実装されたのが、外部テーマを自動認識してアップロードした時にテーマを一時的に他のテーマに切り替えることなく上書き処理でテーマを更新できるようになったという機能の実装です。
WordPress5.5以前までのプラグインやテーマの更新
WordPress5.5以前のプラグインやテーマは、更新が必要な時、公式に登録されているプラグインやテーマならば管理画面からチェックボックスにチェックを入れたり更新ボタンを押すだけで自動で更新してくれました。しかし、公式ではない所謂外部プラグインやテーマについては、そのプラグインやテーマを一度停止もしくはテーマを他のテーマに切り替えて、一旦プラグインやテーマを削除してから「新規追加」から新規追加する形でプラグインやテーマをインストールする必要がありました。
WordPress5.5で実装されたプラグインやテーマの自動更新と外部ファイルのzipアップロード機能
まずはプラグインやテーマを自動更新するかどうか選択して機能させることができるようになりました。これは管理画面左メニュー「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」のページで確認できます。インストールされているプラグイン一覧の右側に「自動更新を有効化」というリンクが追加されています。このリンクをクリックすると自動更新が有効になります。テーマも同じ要領になります。「外観」→「テーマ」から各テーマの「テーマの詳細」をクリックするとテーマタイトル下に「自動更新を有効化」リンクがあります。
外部テーマも最新のzipファイルをアップロードするだけで更新完了
外部のテーマの更新も簡単になりました。WordPress5.5からはテーマの最新zipファイルを管理画面からアップロードするだけで、インストールされているテーマを認識して上書きで更新してくれるようになりました。これは地味ですが、非常にありがたい機能です。特に外部の有料テーマ(TCDテーマ、JIN、賢威など)を使用しているユーザーの方にとってはバンザイものの機能追加だと思います。
これまでは、テーマの更新が発生した場合、
- 外部テーマの公式WEBサイトから最新のzipファイルをダウンロードしてくる
- WordPress管理画面からテーマを一時的に他のテーマに切り替える
- アップデートするテーマを削除する
- 最新のテーマのzipファイルを新規追加してインストールして有効化する
という行程が必要でした。これは24時間365日アクセスがひっきりなしにあるWEBサイトですと、一時的ですがテーマを変更することによってWEBサイトのデザインが崩れることを意味します。この時間、テーマをアップデートするほんの数分ですが、この時間が嫌という人は多いと思います。
しかし、WordPress5.5になってからはその嫌な時間がなくなりました。
- 外部テーマの公式WEBサイトから最新のzipファイルをダウンロードしてくる
- 管理画面から外部テーマの最新のzipファイルを新規追加からアップロードする
- WordPressが外部テーマがインストールしていることを認識する
- 更新するか?と問われるので更新するボタンを押して更新すると自動で上書き更新してくれる
外部テーマの更新作業はこれだけになりました。
テーマを切り替えることによるフロント画面のデザイン崩れがなくなりました。プラグインやテーマを更新する時に切り替わるメンテナンスモードは同じですが、メンテナンスモードに切り替わりテーマが更新される時間はわずか5秒~10秒くらいです。この時間ならば、比較的トラフィックが空いている夜中に実行することもできます。
テーマを切り替えてテーマを削除して、新しい最新テーマファイルをアップロードして有効化するという過程の数分間は非常にリスキーです。この嫌な時間帯から開放されたのは非常に大きいと思います。WordPressを快適に使用するためにもセキュリティ的にもぜひ最新版5.8(2022年1月現在)を導入してみてはいかがでしょうか。WordPressによるWEBサイトの運営は記事執筆にだけ集中する環境がますます整ってきています。